UIの美しさに、恋をした
ビットコインを買ってしばらく経った頃、わたしはSUIという通貨に出会った。
きっかけは値上がり期待ですらなかった。UIが美しかったのだ。関連するアプリやサイトの画面が洗練されていて、触っていて心地よかった。「こんなに完成度の高いものを作るプロジェクトなら、きっと伸びるに違いない」——そう思った。
いま振り返ると、この瞬間にすでに間違いが始まっている。だが当時のわたしには、それは「調査に基づく確信」に見えていた。
「良いプロダクト」と「良い投資タイミング」は別物
わたしはSUIを買った。そして価格が動くたびに画面を見るようになった。
上がれば「やっぱり本物だ」と買い増した。下がれば「安く買えるチャンスだ」と買い増した。どちらに動いても買う理由になっていたことに、当時は気づかなかった。惚れ込んだ相手のやることは、全部良く見えるのだ。
追いかけて買い続けた結果、取得単価は上がり続け、そして相場が本格的に下がったとき、わたしの含み損は大きく膨らんだ。
ここで言っておきたい。SUIが悪いのではない。プロダクトの評価と、わたしの買い方は、まったく別の問題だ。どれほど良いプロジェクトでも、「いつ・いくら・どこまで買うか」を決めずに追いかければ、同じことが起きる。むしろ対象に魅力があるほど、ブレーキが利かなくなる。
恋と投資の共通点は「相手ではなく自分が見えなくなる」こと
失敗を分解すると、こうなる。
- 入口は正しかった: プロダクトを気に入ること自体は、調査の入口として悪くない
- 確証バイアス: 好きになった後は、都合のいい情報だけを集めていた
- 計画の不在: 「いくらまで投じるか」の上限を決めていなかった
- 追いかけ買い: 価格に反応して買うため、取得単価は常に「高値寄り」になる
つまり、敗因は銘柄選びではなく、ルールの不在だった。
そして、マイルールが生まれた
この損失のあとで、わたしは購入のルールを2つだけ決めた。
ルール1: 毎月の投資金額を固定する。 生活に影響しない金額の上限を決め、どんなに「今がチャンス」に見えても超えない。
ルール2: 購入トリガーを事前に文章化する。 「どうなったら買うか」を、相場を見ていない冷静なときに文章で決めておく。買う瞬間の自分は信用しない。
ルールを作ってから、相場を見る時間は減り、心は静かになり、そして皮肉なことに、投資の成績で後悔することもなくなった。ビットコインが含み損の今も売らずにいられるのは(→始めた理由(体験談))、このルールがあるからだ。
教訓
プロダクトに惚れるのは自由だ。だが、惚れた相手に財布を預けるな。
惚れたなら、なおのことルールで買え。ルールは、恋に落ちた自分から資産を守る、唯一の防波堤だ。
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出典・情報確認日
情報確認日:2026年7月27日。手数料・キャンペーン・取扱銘柄・所要時間は変更されます。お申込みの前に、必ず各社公式サイトで最新情報をご確認ください。
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